本日は塩沢紬の買取をいたしましたのでご紹介いたします。
実は「塩沢」と名前のつく織物はいくつか存在し、本塩沢(塩沢お召し)と塩沢紬が混同されてしまうことがございます。
【わかりやすい、本塩沢(塩沢お召し)と塩沢紬の違い】
●本塩沢は「紬」ではなく「お召し」の分類となります。
経糸と緯糸に撚りをかけて織るため(緯糸はかなり強い撚り)、縮緬のように凸凹としたシボが生まれます。そして生地と生地をこすり合わせると、シャリシャリとした音がします。よく言われる生地質の表現で「シャリ感」と言います。
●塩沢紬は「紬」の分類となるため、そもそもの糸の種類が違います。撚りのある糸ではなく、絹の真綿を紡いだ節のある糸と、繭の糸を束ねて作った節のない生糸を使います。その為手触りは結城紬等に近く、節があることでざらざらとした質感になります。
混同して認識されてしまいがちですが、まったく違ってまいります。
どちらの種類か気になる方は査定のみでもOKです。お気軽にご相談ください。
寒い中ではありますが、春もあと少し。
これから本格的な買取シーズンとなってまいります。
と、いいますのも、引っ越しシーズン&衣替えの季節でもあるからです。
菊乃屋では、これからの季節に備え段ボールキットの発送も増えてきております。
通常より数を増やし準備を整えております。
素敵なお着物との出会いを楽しみにしております!