振袖– category –

成人式に着る着物の定番である振袖。呉服屋さんでセットで購入したものの、1～数回着ただけで箪笥の中に眠っているという方も多いのではないでしょうか？

最近では昔の振袖をヴィンテージ振袖として着用したり、人と被らないものを着たいという新成人の方が増えてきており、リサイクル振袖が着目され初めています。

多くの方が新品振袖を好む時代から、リサイクルの抵抗がなくなりつつある時代になり、中古の振袖需要も増えてきています。

査定価格も上がってきておりますので、買取を検討されている方はこの機会を逃さないようにしましょう！

振袖の買取相場は？いくらで売れる？

～150,000円

まずは知っておきたい！振袖の種類と価値

京友禅の振袖

京友禅の振袖は、金箔や金駒刺繍といった技法が使われており、華やかさがあります。そのため京友禅の振袖は大変多く流通しています。京友禅と一口に言っても、プリントされた柄のものや、海外で作られたものなど、安価なものもあれば、老舗プランドによる職人の染めが施さたものまで様々です。

総絞りの振袖

総絞りとは、全体に絞りが施されている着物の事を指します。絞りは一つ一つ手作業による括りを行う事で柄を表現します。そのため大変な労力と時間がかかっています。

加賀友禅の振袖

加賀友禅は、一人の作家が図案・下絵・彩色まで行う一貫制です。特徴としては、京友禅のような金彩は施さずに、染めで表現がされます。加賀友禅の振袖は数が少なく、大変貴重です。必ず作家による落款がある事も特徴で、作家の方が著名な方であると高額査定となります。

振袖を高く売るには？

着物の買取では下記について気をつける事で買取価格が高くなります。

■着物の状態が良い

査定額に大きく影響するのが、汚れ・シミ・黄変・虫食い・色やけ（色あせ）・カビなど保管の状態です。このような汚れ等は、綺麗にするには高額、また、取りきれない事もあります。そのため綺麗であればあるほど高額買取に繋がります。

■サイズが普通～大きめ

着物は洋服と違い仕立て直すことができるのがメリットですが、丈や幅が短いものは仕立て直すことができないため、普通サイズ以上が好まれます。また少しのオーバーサイズは着付けで調整できる等、大き目の方がメリットが大きいです。

■落款や証紙がある

落款や証紙がなくても売却は可能ですが、着物の証明書ですので、ある方が高額買取が期待できます。証紙は必ず着物と一緒に保管することをおすすめします。

有名ブランドなら高く売れる？

有名人プロデュースの振袖

よく有名人の名前を使った〇〇コレクション、〇〇プロデュースなどがありますが、これらの振袖は買取価格に大きな影響を与えません。理由は、着物そのものの技術的価値より、あくまで有名人の名前による付加価値がついているだけという捉え方のためです。その為、有名人監修であっても、無名の振袖であっても、技術的に優れていたりデザインが魅力的であれば、高価買取となります。

千總や滝泰などの振袖

千總は京友禅の老舗、滝泰は絞りの振袖で有名なメーカーです。確立されたブランド力と技術力で、これらの振袖は高額買取となります。

振袖の査定方法

10年以上のプロ査定士が、大切にされてきた振袖を１枚１枚丁寧に査定いたします。

・落款、証紙（ハギレ）の確認

振袖の作家物やブランド品を確認するためには、落款（らっかん）や証紙（ハギレ）の有無が重要です。落款は作家やブランドの印鑑やサインのことであり、振袖の生地や染色に付けられたり、付属品に記載されたりします。証紙（ハギレ）は、振袖の裏地や付属品に付けられる、証明書や品質保証書のことです。ブランドの名前が書かれている事もございます。

これらがある場合、作家やブランドが明確になり、品質や価値が高い振袖である可能性が高くなります。

しかし、これらがない場合でも、振袖の生地や染色、縫製の質などを見ることで良い振袖かどうかを判断することができます。生地の質が良く、染色が均一で美しい振袖は、一般に品質が高いとされます。また、縫製が丁寧であり、装飾や刺繍が精巧に施されているかどうかも重要です。