着物の買取では「本物か」「偽物か」で買取価格が大きく変わり、大事な要素の一つです。
呉服屋さんに言われるがまま購入した着物、知識がないと、どこで判断すれば良いのか迷いますよね。
大島紬の本物と偽物の見分け方
証紙で判断する
一番わかりやすい所では、証紙で判断する事ができます。本物の証紙については、こちらでも詳しく説明しています。
生地で判断する
証紙がない場合には生地を見て触って判断する事もできます。似たような生地も存在する為、知識の少ない方が判断するには注意が必要です。
- 生地がつるつるとしている
- 衣擦れの時に、シャリシャリとした乾いたような音がする
- 織りの節がない(糸の玉のようなものがない)
- 正絹である
大島紬の偽物の証紙を見分けるには
本場大島紬と認定されると、旗印・地球印・鶴印のいずれかが張られます。しかしながら、ごくまれに他の証紙が存在する事があります。それは「朝日印」と呼ばれるものですが、流通数も非常に少ないです。
本物の大島紬の証紙
偽物の大島紬の証紙
よく、「本場大島紬」と、反物の端に織で文字だけが表記されているものがあります。一般的に言われる本場大島紬では上記のような証紙がつきものですので、その意味では、文字だけのものは偽物の可能性が非常に高くなります。
例えば、次の証紙は完全オリジナルで作られたもので、組合の発行する本場大島紬の証紙ではありません。
生地も大島紬の特徴とは異なります。
こちらは大島「染」小紋。大島紬と勘違いしがちですが全く異なります。生地も大島紬のもつ絣やシャリ感などの特徴は全くありませんでした。
こちらは「伝承マーク」に似せた日の丸のシールが貼られています。他にも様々なシールや泥染めの表記もありますが、組合や協会の発行する証紙はどこにも見てとれません。そのためオリジナルであり、第三者による証明・保証はされていない着物生地となります。
組合発行の証紙ではないが、本物の可能性
次の証紙は組合の発行してものではない事が伺えますが、織りからは大島紬のような特徴が見られます。
このような場合、菊乃屋は組合発行の証紙がない=大島紬ではないとの判断はいたしません。それは組合での検査をせずに流通された大島紬であるという可能性を考慮している為です。
証紙はあくまでも判断の「目安」とし、証紙と実際の生地の双方を確認する事が重要です。
大島紬の買取のお問合せ・ご依頼は菊乃屋へ
着物買取専門店菊乃屋は、静岡県菊川市で宅配を中心とした着物買取を行っています。着物に詳しい女性スタッフが 1点1点丁寧に査定をさせていただいております。
女性ならではの繊細で丁寧なお仕事をさせていただいております。もしお着物のことでご不明な点がございました場合はお気軽にお問い合わせください。
状態が悪くお値段がつかない場合もご希望の方には無料引き取りをし、ボランティアバナーやつるし雛の生地としてできる限り寄付をさせて頂いております。
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