絵師が図案を描き、彫り師が型紙を彫り、それを紅型三宗家と言われる「城間家」「知念家」「沢岻家」を中心とした染め師が完成させるという形態で匠の技が守られてまいりました。
城間栄順氏は、その第一任者 城間栄喜氏の長男として生まれました。
幼い頃より、職人気質を貫き通した父の背中を見て育ち、 本物の紅型と共に生きてきた、いまの琉球紅型を代表する方の作品です。
紅型は、丁寧にひとつひとつ細かな型を彫り、白生地に糊置きをし、 顔料を用いて色を挿していく技法。筆で色を挿して、刷毛でこすって ぼかし染めのようにし、水で糊を洗い流します。
各工程に何人もの職人さんが携わり、 力を注いで丹精込めて仕上げられる作品の数々。
その伝統の技と粋なデザインに着物ファンからの人気も高いです。
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