銘仙のアンティーク着物を査定いたしました。
銘仙は、平織した絣の絹織物で、鮮やかで大胆な色遣いや柄行きが特徴の先染め織物のことをいいます。
上物の絹織物には不向きな、屑繭や玉繭から引いた太めの絹糸を緯糸に使って密に織ったものを指し、絹ものとしては丈夫で安価でもあったため、
大正から昭和にかけて女性の普段着やお洒落着として日本中で流行しました。
銘仙では、経糸の色と緯糸の色を意図的にずらしながら織ることで、通常の平織りでは見られないにじんだような優しい色と柄に仕上がります。
その特徴的な風合いから「アンティーク着物」と呼ばれることもあり、幅広い年齢層から支持を集め、アンティークな和装のシンボルとして存在するようになりました。
銘仙の代表的な産地として、栃木・足利銘仙、群馬・桐生銘仙、群馬・伊勢崎銘仙、埼玉・秩父銘仙、東京・八王子銘仙の5つが挙げられます。
それぞれの地域によって生みだされる銘仙には色や柄に違いがあります。
産地ごとの銘仙を見比べてみるのも楽しみの一つですね。
買取り、引き取りさせていただいたお品は、大切に使ってくださる方へ繋ぎます。
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